口臭に悩んでいる方への対策の一つとして、マウスウォッシュがあげられます。市販されているマウスウォッシュで口臭が除去できるのかどうか、ご説明します。
マウスウォッシュでの口臭除去は効果的?
お口の中が乾燥して唾液が減ると、お口の中の細菌が増殖して、口臭が出やすい状態になります。そんな時に、マウスウォッシュで細菌を洗い流せば、一時的にお口の中の細菌が減って口臭予防になります。
ただし、アルコールが含まれたマウスウォッシュの場合は、唾液の分泌が更に減ってしまって、細菌の増殖を招くことになりますので、注意が必要です。
また、口臭には様々な原因がありますので、それらに対処しないと根本的な口臭予防にはなりません。
マウスウォッシュとは?液体歯磨きとは違うの?
ドラッグストアに行けば、様々な種類のマウスウォッシュや液体歯磨きが店頭に並んでいます。これらの違いは混同しやすいのですが、明らかに用途が違います。
- 液体歯磨き→歯磨き時に使う
- マウスウォッシュ(洗口剤・デンタルリンス)→歯磨きの後に使う
今まで、液体歯磨きで口をゆすいでいた方や、マウスウォッシュで歯磨きをしていた方もおられると思います。この2つは明らかに効果に違いがありますので、購入前にしっかりと確認する必要があります。
マウスウォッシュの使い方
マウスウォッシュは適量(10~20ml)を口に含んで、20~30秒間口の中でブクブクうがいを行ってから吐き出します。その後、お口をすすぐ必要はありません。マウスウォッシュの使用時に気をつける点は以下の通りです。
1.歯磨き後に使う
マウスウォッシュを歯磨き前に使っては効果がありません。まず歯磨きで歯垢を落とし、歯垢の中にいる細菌をお口から除去してからマウスウォッシュを使い、お口の隅々まで行き渡らせてから吐き出します。
2.使用後は30分程度は飲食を控える
マウスウォッシュの使用後すぐに飲食をすると、有効成分が唾液や飲み物で洗い流されてしまいます。すると再びお口の中に細菌が発生しやすくなりますので、30分程度は何も飲み食いしないことをお勧めします。
3.フッ素入り歯磨き使用後すぐには使わない
虫歯や歯周病予防のためにフッ素入りの歯磨き剤を使っておられる方は多くおられると思います。フッ素入り歯磨き剤を使って歯みがきをして直ぐにマウスウォッシュを使うと、フッ素が流れてしまい、せっかくのフッ素の効果がなくなってしまいます。
寝る前の歯みがきでフッ素入りの歯磨き剤を使う時も、マウスウォッシュは不要です。
マウスウォッシュの効果的な使い方
歯みがきの後以外にも、マウスウォッシュを使うのが効果的なタイミングがあります。
- 寝る前に使う
- 歯みがきと歯みがきの間に使う
- 外出先で歯みがきが出来ない時に使う
マウスウォッシュでの口臭対策に関するQ&A
お口の中が乾燥して唾液が減ると口内の細菌が増殖し、口臭が出やすくなります。マウスウォッシュは一時的に口内の細菌を減らし、口臭予防に効果があります。ただし、アルコールが含まれたマウスウォッシュは唾液の分泌を減らす可能性があるため注意が必要です。口臭の原因には様々な要因があるため、根本的な予防には原因に対処する必要があります。
マウスウォッシュは歯みがきの後以外にも効果的なタイミングがあります。寝る前に使うことで、夜間の細菌の増殖を抑えて口臭予防に役立ちます。また、歯みがきと歯みがきの間に使うことで、食後などの口臭を防ぐことができます。さらに、外出先で歯みがきができない時にも使うことで口内の清潔を保つことができます。
いいえ、マウスウォッシュは口臭予防に一時的な効果がありますが、口臭の原因には様々な要因が関与しています。口臭の原因となる細菌の増殖を防ぐためには、日常的な歯磨きや歯間ブラシなどの口腔ケアが重要です。また、食生活や喫煙などの生活習慣も口臭に影響を与えるため、根本的な予防のためにはこれらの要因にも注意しましょう。
まとめ
口臭には様々な原因がありますので、原因へのアプローチが大切ですが、一時的に口臭を防ぐにはマウスウォッシュはかなり効果があります。お口がピリピリしたり、刺激を感じるものもありますので、体質に合ったものを使うようにしましょう。