
若いのに入れ歯…って、そんなに珍しいこと?
「まだ20代なのに、入れ歯って…変かな?」
「自分だけがそうなんじゃないかって、不安になる」
そんなふうに感じている方、意外と多いんです。
でも実は――
若くても入れ歯を使っている人、ぜんぜん珍しくありません!
交通事故やスポーツでの歯の損傷、重度の虫歯や歯周病、先天的な歯の欠如…。
理由はさまざまですが、年齢に関係なく歯を失うことはあり得ることなんです。
そして今は、入れ歯の見た目も機能も進化していて、
「言われなきゃわからない」くらい自然なものもたくさん。
若い世代でも違和感なく使えてる方、実際かなりいます!
つまり、「若い=入れ歯じゃない」っていうのは、
ちょっと前の感覚かもしれません。
このコラムでは、
- なぜ若い人が入れ歯になるのか
- どんな選択肢があるのか
- そして、これからどんなふうに向き合っていけるか
やさしくわかりやすく、お伝えしていきます。
今、不安を抱えているあなたにこそ、ぜひ読んでほしい内容です。
目次
なぜ若くして歯を失うことがあるの?その理由を知ろう
「歯を失うのは年を取ってからの話」…そう思っている方も多いかもしれません。
でも実は、10代〜30代でも歯を失ってしまうケースは少なくありません。
では、なぜ若くして歯を失うことがあるのでしょうか?
よくある原因を順番にご紹介します。
● 外傷や事故による歯の損失
スポーツ中の衝突や転倒、ボールが当たった衝撃などで前歯が折れるケース
自転車やスケートボード、バイク事故などによる口元の強打
倒れて前歯が抜けてしまった、などの突発的な外傷
→ 特に10〜20代は部活動やアクティブなライフスタイルで事故のリスクが高い傾向があります。
1本〜数本の歯を一度に失ってしまうことも。
● 重度の虫歯
歯磨きの習慣が安定しない学生時代からの虫歯の蓄積
間食やジュースなど糖分の多い飲食の習慣
「痛みが出るまで歯医者に行かない」ことの繰り返し
→ 神経まで虫歯が進行し、治療しても保存が難しいケースでは抜歯になることも。
実際に「学生時代に放置していた虫歯が原因で入れ歯に…」という方も珍しくありません。
● 若年性歯周病
10代後半〜30代でも歯周病が進行する「若年性歯周炎」
歯茎からの出血、口臭、歯のグラつきなどが初期症状
自覚がないまま進行し、気づいた時には抜歯が必要なことも
→ ストレスやホルモンバランスの乱れが背景にあるケースも多く、
「歯周病は中高年の病気」という先入観が落とし穴になることもあります。
● 先天性欠如(生まれつき永久歯がない)
・永久歯の数が足りない、または一部が存在しない状態
・特に前歯や小臼歯でよく見られる
・歯が生えてこない部分を放置すると歯並びやかみ合わせに悪影響が出るため、補綴治療(入れ歯や被せ物など)が必要に
→ 最近では小児期の健診で早期に発見されることも多いですが、大人になってから気づく方もいます。
● 経済的・治療環境的な要因
忙しさや経済的理由で歯科に通えず、治療のタイミングを逃す
地域や家庭環境によっては、定期的な健診や歯磨きの習慣が根づきにくい
→ 若い世代でも「知らないうちに進行していた」という声もよく聞かれます。
総まとめ
若くして歯を失う背景には、「自分では防ぎきれなかった」事情も多くあります。
・事故のような突発的なアクシデント
・成長期から続いてきた虫歯や歯周病の蓄積
・生まれつきの歯の本数の異常
つまり、「若くして歯がなくなる=だらしない」では決してありません。
むしろ、「そういう人もいる」ことを知っておくことで、自分や誰かを責めすぎずに前を向くことができるはずです。
実は身近?若い人が入れ歯になるパターンとは
若くても入れ歯になる原因は、意外と多くあります。たとえば…
→ 交通事故やスポーツによる打撲などで、歯が一気に失われることがあります。
→ 若年性歯周病や進行した虫歯で抜歯が必要になることもあります。
→ 様々な理由により、インプラントの埋入が技術的に難しくリスクが高い場合、入れ歯を選択することがあります。
→ ブリッジは両隣の歯で人工の歯を支えますので、一番奥の歯を失った場合はブリッジが出来ません。その場合、入れ歯を選択することがあります。
→ 生まれつき永久歯がない場合、部分入れ歯で補うことがあります。
→ インプラントなどの治療費が高額なため、保険適用の入れ歯を選ぶケースもあります。
こういった事情は「自分のせい」ではなく、誰にでも起こり得るもの。入れ歯=年配というイメージを変えることが大切です。
若い世代の入れ歯ならではの悩みとは?
入れ歯というと「おじいちゃん・おばあちゃんのもの」というイメージが根強く残っていますよね。そのため、若い患者さんが入れ歯を使うことに対して、人知れず大きな葛藤を抱えていることもあります。
ここでは、実際に多くの若い世代が感じやすい“リアルな悩み”を紹介します。
● 「周囲にバレたくない」という気持ち
学校や職場で、「入れ歯を使っているなんて思われたくない」
恋人や友人との食事中に、外れたり音が鳴ったらどうしようという不安
家族にさえ、なんとなく打ち明けづらい
→ 年齢的に「入れ歯をしていること」がまだ一般的ではない分、“気づかれたらどうしよう”という不安は根強いものです。
● 恋愛や結婚への不安
見た目や口元の印象に自信が持てなくなった
「この先、誰かと付き合っても、いつかは言わないといけないのかな…」
将来、結婚や出産などのライフイベントで支障が出ないか心配
→ 特に見た目や第一印象が大事になる年代だからこそ、「自分は普通に恋愛できるのか?」という不安は切実です。
● 仕事や社会生活での気がかり
営業や接客業など「人前で話す仕事」で、入れ歯が外れたり滑舌が気になる
面接やプレゼンなど大事な場面で、口元に意識がいって集中できない
マスクを外すときにふとよぎる「見られてるかも…」という不安
→ 社会の第一線で頑張る中で、「入れ歯が足を引っ張らないか」という不安を抱える方も少なくありません。
● 自己肯定感の低下や孤独感
歯を失ったことで「自分にがっかりしてしまう」
「なんで自分だけ…」という気持ちから、人との距離をとってしまう
SNSでは笑顔がキラキラしている同年代を見て、落ち込んでしまうことも…
入れ歯をしていることを人に話せず、孤独を感じてしまう若い患者さんもいます。
まとめ:その気持ち、ぜんぶ自然なこと
これらの悩みは、決して「気にしすぎ」なんかじゃありません。
「普通に生活したい」「誰にも気づかれずに笑っていたい」というのは、誰にでもある自然な気持ち。
でも大丈夫。今は、若い世代でも安心して使える
「目立たない」「ズレにくい」「噛める」入れ歯の選択肢が増えています。
悩みをそのまま抱え込まず、歯科医院で気持ちも含めて相談してみることが、前向きな第一歩になりますよ。
入れ歯でも快適に!前向きな生活へのシフト

「入れ歯=不便で恥ずかしい」は過去の話。
最近の入れ歯は機能面も審美面もかなり進化しています。
→ 素材や形状の技術向上で「入れ歯っぽさ」がほぼゼロに。
→ 違和感を軽減する工夫がされており、慣れやすい。
→ 歯垢のリスクを下げ、口内環境も守れます。
特に若い患者さんの場合、日常で気にせず笑える・話せることが大切。「入れ歯でも自然体で過ごせる」という選択肢を知っておくことは、とっても前向きな一歩なんです。
入れ歯以外の治療法もある?選択肢を知ろう
もし「入れ歯しかない」と言われたとしても、他の選択肢もありますよ!
1. インプラント
→ 顎の骨に人工歯根を埋め込む治療。固定式で違和感が少ないですが、費用と条件に制限があります。
2. ブリッジ
→ 両隣の歯を支えにして被せ物で補う治療。周囲の歯の状態によっては適応外の場合も。
3. 部分入れ歯(保険・自費)
→ 素材や設計の選び方で見た目や使用感が大きく変わります。
その結果、選択の幅を知ることで「自分に合った方法」が見えてきます。
入れ歯とインプラント・ブリッジとの違いを比較
比較項目 | 入れ歯
|
インプラント
|
ブリッジ
|
---|---|---|---|
見た目 | △〜○(素材による) | ◎ | ○ |
固定性 | ×(取り外し式) | ◎ | ○ |
費用 | ◎(保険適用あり) | ×(高額) | △ |
歯への負担 | ◎(削らない) | ○(骨の条件あり) | ×(両隣を削る) |
まずは歯科で相談を!後悔しない第一歩を
若くても入れ歯になることは珍しくありませんし、決して恥ずかしいことでもありません。むしろ、自分の口元とちゃんと向き合って治療を選ぶことは、すごく前向きなことです。
大切なのは、
現状を知ること
治療法の選択肢を理解すること
信頼できる歯科医院で相談すること
どんな悩みも「話してみること」から始まります。
「若いのに…」とひとりで悩まず、まずはお気軽にご相談くださいね!

まとめ
若くても入れ歯になるケースは実際にありますが、それは恥ずかしいことではありません。原因も様々で、入れ歯の見た目や機能もどんどん進化中。さらにインプラントやブリッジといった選択肢もあり、自分に合った治療法を選ぶことができます。
大事なのは、「年齢」よりも「これからどう過ごすか」。
今の悩みも、ひとつひとつ丁寧に解決していけますよ。