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乳歯の虫歯、気づけてる?親が見逃しやすいサインと対策法

乳歯の虫歯、気づけてる?親が見逃しやすいサインと対策法

乳歯の虫歯、気づかないまま進行してるかも?

「子どもが痛がらないから大丈夫だと思っていた」
そんな親御さん、実はけっこう多いんです。

乳歯の虫歯は、大人の虫歯とは少し違って、痛みが出にくかったり見た目で分かりづらいことがあります。
つまり…「気づいたときには結構進んでた?」ってパターンも少なくありません。

放置された乳歯の虫歯がもたらすリスクとは?

放置された乳歯の虫歯

「乳歯だし、いずれ抜けるんだから放っておいても大丈夫」
そう思っていませんか? 実は、それちょっとキケンです。

放置された乳歯の虫歯がもたらすリスクには、こんなものがあります。

永久歯の生え方に影響が出る
→ 虫歯で早く抜けると、永久歯がズレたり、不正咬合の原因に。

周囲の歯や歯茎にまで菌が広がる
→ 歯垢がたまって炎症を起こすと、他の乳歯も連鎖的に虫歯になることも。

食事や発音、表情の発達に影響する
→ 痛みや欠けによって、うまく噛めない・話せないなどの困りごとに。

その結果、将来的に矯正が必要になることも…。
「どうせ抜けるから大丈夫」は、ちょっと昔の話です。

実は多い「気づいたときには大きな虫歯」パターン

気づいたときには大きな虫歯

「いつの間にかこんなに!?」と驚く親御さん、多いです。
以下のようなケースは、気づかれにくい乳歯の虫歯のあるあるです。

奥歯のかみ合わせの溝に小さな黒ずみがある
→ 見逃されやすいですが、虫歯の始まりかも。

歯のすき間に茶色い線や変色がある
→ 虫歯が進行中のサインかもしれません。

子どもが噛むときに違和感を訴える
→ 痛みではなく「噛みにくい」だけでも要注意。

急に片側だけで噛んでいることが増えた
→ 無意識に痛みを避けている場合も。

見た目や行動からのサインに気づけるかがポイントです。
子どもがまだ自分で異変をうまく伝えられない時期だからこそ、親の観察力が大事です。

乳歯の虫歯ってどんな症状?見逃さないためのチェックポイント

乳歯の虫歯は、大人の虫歯と違って、ちょっと分かりにくいことがあるんです。
子ども自身もまだうまく「ここが痛い」と言えないことも多く、親が気づくにはちょっとしたコツが必要!

ここでは、乳歯の虫歯でよく見られる症状やサインをチェックしていきましょう。

乳歯の虫歯でよく見られる症状

歯の表面に白っぽい濁りがある
→ 初期虫歯のサインかも。ツヤがなく、マットな感じになっていたら要注意!

歯の一部が茶色?黒っぽく変色している
→ 進行した虫歯の可能性アリ。特に奥歯の溝にできやすいです。

食べるときにモグモグしにくそう/片側だけで噛む
→ 痛みや違和感をかばっていることも。よく観察してみて。

冷たいものを嫌がる/しみると言う
→ 虫歯が神経に近づいているかも。子どものリアクションがヒント!

理由なくグズグズする、機嫌が悪い
→ 口の中の違和感が原因かもしれません。見えにくい虫歯に要注意。

歯茎が赤くなっている/ぷくっと腫れている
→ 虫歯が進行して、炎症を起こしているサインかも。

これらのサインを見つけたら?

これらの症状があるときは、すぐに歯科医院でチェックしてもらうのがベストです。
「様子を見ようかな…」と迷ってる間に、どんどん進行しちゃうのが乳歯の虫歯のこわいところ。

?見た目よりも“ちょっとした違和感”に敏感になろう

乳歯の虫歯は、見た目で分からないことも多いです。
だからこそ、以下のような“ちょっとした違和感”を見逃さないことが大事!

急に好きだった食べ物を避けるようになる

「歯が変な感じ」と口を触る仕草が増える

おしゃぶりや指しゃぶりの頻度が上がる

子どもの行動の変化って、実はけっこう正直なんです。
親の「ん?いつもと違うかも?」が、虫歯早期発見の第一歩になりますよ!

親ができるチェック&予防のポイント

「でも、どうやってチェックすればいいの?」って思いますよね。
実は、家庭でできることもたくさんあります!

仕上げの歯磨きで毎日チェックする
→ 奥歯の溝や歯と歯の間の色の変化など、よく見て。

甘いおやつの後は特に意識して歯磨きを
→ 特にチョコやグミなど粘着性の高いものは要注意。

「痛くない?」と声かけしながら観察する
→ 子どもが違和感を言いやすい雰囲気作りも大切。

寝る前の歯磨きは絶対に欠かさない
→ 寝ている間は唾液の自浄作用が減るので、虫歯のリスクが高まります。

これらを習慣にするだけでも、虫歯の予防率はぐんと上がります。
「気づける親」になるには、日常のケアがカギですね。

歯科医院でできる乳歯の虫歯対策とは?

もちろん、家庭でのケアに加えてプロのサポートもめっちゃ大事です!
歯科医院では、以下のような対策が可能です。

定期的な健診で小さな虫歯を早期発見
→ 肉眼では見えにくい虫歯も見つけてもらえます。

シーラントで奥歯の溝をガード
→ 虫歯になりやすい奥歯の溝を専用の素材でコーティング。

フッ素塗布で歯の強化
→ 歯の再石灰化を促し、虫歯菌に負けない歯に。

親子で正しい歯磨き指導を受ける
→ 子どもだけでなく、親の磨き方も見直せるチャンス!

こうしたケアを定期的に行えば、乳歯の虫歯リスクはグッと下がります。
「歯医者は虫歯になったら行くところ」ではなく、虫歯にしないために行く場所って意識が大切ですね。

「これからどうする?」迷ったらまず健診へ!

「うちの子、虫歯あるのかな…」
そう思った瞬間が、行動のベストタイミングです!

定期的な健診に行くことで、

小さな虫歯の早期発見

成長に合った予防のアドバイス

日常ケアへのモチベアップ

などなど、メリットがたくさんあるんです。
特に乳歯は進行が早いので、“気になる前にチェック”が鉄則です!

まとめ

乳歯の虫歯は、「そのうち抜けるから大丈夫」と思われがちですが、実はそうではありません。見た目では分かりにくく、子ども自身も痛みをはっきり伝えられないことが多いため、親御さんが気づきにくいのが現実です。

でも、ご安心くださいね。
毎日の歯磨きの中でちょっとだけ観察力を高めたり、子どもの行動の変化に気を配ることで、「乳歯の虫歯のサイン」に気づけるようになります。そして、定期的な健診を受けておけば、小さな虫歯も早期に見つけて対処することができます。

虫歯が進んでからでは、お子さんの不快感も強くなり、治療も大変になってしまいます。だからこそ、「虫歯にさせない」こと、そして「虫歯になってもすぐに気づける」ことがとても大切です。

「気になるけど、どうしたらいいの?」と迷ったときこそがチャンスです。
乳歯はお子さんの将来の歯並びや健康にもつながる大切な土台ですので、気になったタイミングで、まずは歯科医院に相談してみてくださいね。

お子さんの笑顔と健康な歯を守る第一歩は、親御さんの「ちょっと気にしてみる」から始まります。

この記事の監修者
医療法人真摯会 クローバー歯科豊中駅前アネックス・矯正歯科
院長 中西 洋介

2015年 昭和大学 歯学部卒業。日本口腔外科学会。日本有病者歯科医療学会。日本口腔内科学会。

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クローバー歯科豊中駅前アネックス