歯周病予防のためにはセルフケアが重要です。効果的に歯垢を落とせるアイテムについてご説明します。
歯周病を防ぐためのセルフケアアイテムは？
歯垢は歯ブラシで磨くだけでは完全に落とすことが出来ません。そのため、歯と歯の間など、歯ブラシの毛先が届きにくい場所を掃除するためのアイテムが必要になります。デンタルケアグッズにはどのようなものがあるのかご紹介します。
- 歯間ブラシ
- デンタルフロス
- 音波・超音波歯ブラシ
1.歯間ブラシ
歯と歯の間の、三角形の歯茎の部分に隙間のある方は、その部分に歯垢が溜まりやすくなり、歯周病のリスクの高い部位でもあります。歯間ブラシを使うと小さな隙間に入った歯垢を落とすことが可能になります。
歯間ブラシにはサイズがありますので、定期健診の際に最適なサイズを歯科衛生士に選んでもらいましょう。また、歯間ブラシで歯茎を強く擦ってしまうと、出血や歯茎の退縮が起こる可能性がありますので、力を入れずにそっと使うようにしましょう。
2.デンタルフロス
デンタルフロスは、歯と歯の間や、歯と歯茎の間の歯周ポケットの部分の汚れをかき出して除去することが出来ます。慣れないうちはホルダータイプの糸ようじを使い、慣れてきたら糸巻きタイプを使うと経済的です。
また、糸巻きタイプは歯のカーブに沿わせることが出来るため、歯の様々な部位の汚れを落とせます。例えば、歯の側面に詰めたレジンの表面についた汚れも落とすことが可能になりますので、糸巻きタイプのデンタルフロスを使う練習をお勧めします。
歯茎にきつく当てすぎると、出血したり歯茎の退縮を招きますので、力加減に注意しましょう。
3.音波・超音波歯ブラシ
電動歯ブラシは3種類に分けることが出来ます。
- 高速電動歯ブラシ
- 音波歯ブラシ
- 超音波歯ブラシ
1.高速電動歯ブラシ
高速電動歯ブラシはブラシ部分が電動で往復、または回転する歯ブラシで、1分間に2000～7000回振動します。
2.音波歯ブラシ
音波歯ブラシは、電動歯ブラシに音波の振動を発生させることの出来る歯ブラシです。1分間に30000～50000回振動します。
音波振動によって出来る高速の水流や細かい泡によって、ブラシの毛先が触れていない範囲の歯垢も除去できるのが特徴です。
3.超音波歯ブラシ
超音波は、人間の耳では聞き取ることが出来ない程の高速振動です。超音波を使って歯垢を破壊するのが超音波歯ブラシ歯ブラシです。1分間に1000000～1500000回も振動します。
歯垢を十分に落とすには音波歯ブラシが優れています。
歯周病を防ぐアイテムに関するQ&A
歯周病を防ぐためのセルフケアアイテムには、歯間ブラシ、デンタルフロス、音波・超音波歯ブラシがあります。
歯間ブラシは、歯と歯の間の小さな隙間に入り込んだ歯垢を落とす役割を果たします。特に歯と歯茎の間の歯周病のリスクが高い部位で効果的です。
デンタルフロスは、歯と歯の間や歯と歯茎の間の歯周ポケットの汚れをかき出して除去することができます。歯のカーブに沿わせることができる糸巻きタイプのデンタルフロスがおすすめです。
まとめ
歯ブラシ以外に、歯間ブラシ、デンタルフロス、音波・超音波歯ブラシなどを定期的に使用することで、歯周病予防に役立ちます。歯ブラシにも患者さんの歯や歯茎の状態によって最適なサイズやかたさがありますので、定期健診の際に歯科衛生士にお訊きください。
