ブリッジの治療について、また、ブリッジで知覚過敏の症状が起きるのかどうかについてご説明します。
ブリッジで知覚過敏の症状が出ることがある?
ブリッジは歯を失った際の治療法の一つで、欠損した歯の両隣の歯を削って、橋渡しをするように3本分の被せ物を被せます。ブリッジの治療が原因で痛みや知覚過敏の症状が出るかもかもしれないという点については、疑問視される方もおられると思います。
ブリッジを支えるための支台なる歯は、もともと健康な状態であっても、ブリッジを取り付けるために削る必要があります。その際に神経(歯髄)の近くまで歯を削ると、歯がしみたり痛みが出る知覚過敏のような症状が起こる場合があります。
一時的な痛みの場合もありますが、痛みが続く場合は、支台の歯の神経を抜く抜髄の処置が必要になります。神経の治療は保険適応で行えますが、数回の通院が必要になります。
ブリッジ治療について
虫歯や歯周病や事故などの理由で歯を欠損した(失った)方に、歯科医院が行える処置として、「ブリッジ」「入れ歯」「インプラント」という3種類の義歯治療があります。
ブリッジには様々なメリット・デメリットがあります。
ブリッジのメリット
- 保険適用内で治療が可能(一部自費治療あり)、連結した被せ物を数本入れるため、入れ歯よりも見た目が良い
- 終了までの流れにおいて時間が長くかからず、何回かの通院で治療を終了することが可能である
ブリッジのデメリット
- 両隣の歯(支台歯)を削ったうえで人工の被せ物を被せるため、両隣の歯の負担が増す
- 他の残存歯に影響が及ぶため、お口の健康を保つ予防歯科的観点からは不安が多い
ブリッジは何年位もつの?
保険適用で入れているブリッジは、おおよそ8年ほどで新しいものに変える必要があります。ただ、ブリッジの寿命については個人差が大きく、20年以上もつ場合もあります。
8年以上経過して、違和感や痛みを感じる方は、なるべく早めに歯科医院へご相談ください。ブリッジの支台の歯にむし歯や歯根の破折などが起こっているかもしれません。
知覚過敏の症状がある場合はどうすればいいの?
歯肉退縮によりエナメル質ではなく象牙質が露出し、神経にすぐ痛みが伝わって知覚過敏のような症状が起こることがあります。自宅でできる予防の方法は、フッ化物配合の歯磨き剤を使用し、やさしく歯ブラシで磨きましょう。強い力で歯みがきを行うと、より知覚過敏の状況が進行してしまいます。
そして、歯医者さんに電話で痛みの状態を説明し、早めに受診し、処置を行ってもらいましょう。被せ物の淵の部分と歯肉の間に、知覚過敏の薬を塗布してコーティングすれば、痛みが消えて改善することがあります。
ブリッジで知覚過敏に関するQ&A
ブリッジ治療は、虫歯や歯周病、事故などにより歯を失った場合に適しています。特に隣接する歯が健康な場合、ブリッジを使用して欠損した歯を補うことができます。
ブリッジ治療において知覚過敏が起こる可能性がある原因は、噛み合わせが高い場合やブリッジを支える土台の歯が虫歯になってしまった場合です。これらの状況では、ブリッジに対して違和感や痛みを感じることがあります。
知覚過敏の症状がある場合、まずはフッ化物配合の歯磨き剤を使用し、やさしく歯ブラシで磨くことが重要です。また、歯医者に早めに受診し、痛みの状態を説明することで、適切な処置を受けることができます。歯肉と被せ物の間に知覚過敏の薬を塗布することで、痛みの改善が期待できます。
まとめ
ブリッジ治療では知覚過敏のリスクが存在します。支台歯を削る際に、神経に接近することで知覚過敏の症状が生じる可能性がある点に留意が必要です。この場合、神経治療が保険適用となりますが、数回の通院が必要です。治療には利点と欠点がありますので、担当医と相談の上、治療を受けるようにしましょう。