歯と口のトラブル

怖くて歯医者に行けないのですが?

怖くて歯医者に行けないのですが?
歯医者が嫌いな方、歯医者恐怖症の方は意外と多くおられますので、歯医者に行けないと感じておられる方も、ご自身だけが特別なのではなく、同じような方がたくさんおられることを、まず知っていただきたいと思います。

歯科治療に対する恐怖心を減らすために、歯科医院では様々な工夫をしていますので、ご紹介します。歯がボロボロで歯医者に行けないとおっしゃる方も参考になさってください。

怖くて歯医者に行けない方へ 歯科医院ではこのような対応をしています

歯医者に行くのが怖いと感じるのはそう珍しいことではありません。不安や恐怖をもつ患者さんに治療を受けて頂くために、以下のようなご提案をいたします。

1. まず定期健診を受けてみる

まず定期健診を受けて頂くと、歯医者の雰囲気に慣れて頂くことが出来るかと思います。定期健診では、目視による虫歯や歯周病の有無のチェックと歯のクリーニング、必要に応じてレントゲン撮影を行います。

虫歯や歯周病等の治療すべき歯がある方には、今後どのように治療していくかご相談させて頂きます。治療説明が2回目以降の来院時になる場合もあります。

2. 歯科医師による治療説明後、患者さんが治療内容に同意してから治療に入る

患者さんの同意なしに治療を始めることはありませんので、ご安心ください。疑問に思われたことは何でも担当医におききください。

3. 歯科恐怖症の方へ

歯医者が怖くてたまらない方は、笑気麻酔という鼻から吸うタイプの麻酔を併用することが出来ます。笑気麻酔はお子さんの治療にもよく使われます。(保険適用)

笑気麻酔をすると、患者さんは半分眠ったようなリラックス状態になりますが、意識はありますので周囲の声は聞こえます。

インプラント手術では静脈内鎮静法という点滴麻酔が使われることもあります。静脈内鎮静法は点滴麻酔で、うたた寝をしているような状態になりますので、全く恐怖を感じることはありません。

怖くて歯医者に行けない理由

大人の方が歯医者を怖がる理由は、殆どが子供時代の歯科治療で怖い思いをした体験があり、それがトラウマになっているというものです。勇気を振り絞って来院される前に、治療が怖くなくなるような取り組みをしていますのでご紹介します。

1.歯を削る音が怖い

歯を削る時のキーンという音が苦手な方はかなり多くおられます。ただ、キーンという音がするのは、歯を削るときだけではなく、歯の表面を磨いたり、歯に水をかけて洗う時も、同様な音がします。
当院では歯科医師はなるべく患者さんに対してこれから何をするか、今何をしているか、などの声掛けを行うようにしています。

声掛けによって、何をされているのかわからないことに対する不安はかなり減るのではないでしょうか。

2.麻酔が痛くて怖い

注射が嫌いなの方も大勢おられます。注射が嫌いな方にとっては、歯茎に注射針を刺す麻酔の注射は怖いものだと思います。

当院では、麻酔の注射が痛くないように以下のような工夫をしています。

  1. 歯茎に表面麻酔を塗ることで注射針が刺さったことを感じないようにする
  2. 極細の注射針を使うことで痛みが軽減する
  3. 麻酔薬を体温程度に温めて注射時の刺激による痛みを減らす
  4. 痛みを感じにくいように歯茎をひっぱった状態で注射する

これらの工夫で、痛みを殆ど感じることなく麻酔の注射を行うことが出来ます。麻酔がしっかり聞いたことを確認してから歯を削る等の治療を行います。

3.診療チェアに座ると緊張して怖い

診療チェアに座ること自体が怖い方や、緊張しすぎて気持ち悪くなってしまう方、嘔吐反射のある方は、笑気麻酔という鼻から吸入する麻酔でリラックスした状態で恐怖心を感じることなく治療を受けることも可能です。

笑気麻酔ご希望の方は事前にお申し付けください。笑気麻酔は保険が適用になります。

4.費用の高い治療をすすめられるのではと思うと怖い

保険で出来る治療がある場合は、無理に高い治療をお勧めしたりはしませんので、ご安心ください。患者さんがより審美的にきれいな歯や、快適に過ごせるような歯科素材を使いたいとおっしゃる場合は、保険がきかない自費診療をご紹介することもありますが、無理にすすめることは絶対にありません。

歯がボロボロで歯医者に行くのが恥ずかしい方へ

虫歯や歯周病で既に歯がボロボロになっていて、歯科医師に見せるのが恥ずかしいとおっしゃる方もおられます。しかし、歯科医師は歯をどのようにきれいに治して噛めるようにするか、ということを第一に考えますし、歯の治療は遅くなればなるほど悪化する場合が多いので、恥ずかしいとか思わずに、ぜひ早めの受診を心がけましょう。

怖くて歯医者に行けないに関するQ&A

診療チェアに座ることや緊張することに対する不安はどのように軽減されますか?

診療チェアに座ることや緊張することに対する不安を軽減するために、笑気麻酔という鼻から吸入する麻酔が利用されます。笑気麻酔を使用することで、リラックスした状態で治療を受けることができます。

歯医者で笑気麻酔を使用するとどのような状態になるのですか?

歯医者で笑気麻酔を使用すると、患者さんはリラックスした状態になりますが、意識はあります。周囲の声は聞こえますが、治療中に恐怖を感じることはありません。笑気麻酔は保険が適用されるため、安心して利用することができます。

歯がボロボロで歯医者に行くことへの恥ずかしさはどうすれば克服できますか?

歯がボロボロで歯医者に行くことへの恥ずかしさを克服するためには、まず自己を責めずに受診することが重要です。歯科医師は歯の治療に専門知識を持っており、患者さんの歯を改善することを最優先に考えています。

まとめ

歯のキャラクター

歯医者が怖い方は、様々な理由がおありと思います。歯科医院では患者さんに不安なく治療を受けていただくための取り組みを行っていますので、ご予約の際に歯医者が怖い、苦手である、ということを予めおっしゃっていただくと、痛みなどに最大限配慮して治療を行います。まずはご相談にお越しください。

この記事の監修者
医療法人真摯会 クローバー歯科豊中駅前アネックス・矯正歯科
院長 中西 洋介

2015年 昭和大学 歯学部卒業。日本口腔外科学会。日本有病者歯科医療学会。日本口腔内科学会。

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クローバー歯科豊中駅前アネックス