予防歯科

予防歯科はいつから始めるべき?

予防歯科はいつから始めるべき?

ある日、鏡を見たとき、ふと気になったことはありませんか?
「なんだか最近、歯の色がくすんできたかも…」
「ちょっと歯茎が下がってきた気がする…」
「歯磨きしているのに、口の中がスッキリしない…」

実は、それらは歯の健康が少しずつ衰えているサインかもしれません。でも、「今はまだ痛くないし、大丈夫」と思っていませんか?

実は、痛みが出たときには、すでに手遅れになっていることが多いのです。むし歯や歯周病は、気づかないうちに静かに進行し、「もっと早くケアしておけばよかった…」と後悔する患者さんを、私は何度も見てきました。

でも、ご安心ください。
「今からでも間に合います。」

予防歯科を始めるのに「遅すぎる」ことはありません。
大切なのは、「気づいた今」から行動すること。

では、予防歯科はいつ始めるのが理想なのでしょうか?
実は、年齢ごとに適した予防の方法があるのです。
さっそく、詳しく見ていきましょう!

予防歯科とは?

「痛くなってから歯医者に行く」のはもう古い!

予防歯科は、むし歯や歯周病になる前にケアすることで、将来的に大きな治療を避けるためのものです。

痛くなってから歯医者に行くのでは遅い理由

「歯が痛くなったら歯医者に行けばいい」
そんなふうに考えている方は、意外と多いのではないでしょうか?

しかし、実際には痛みが出た時点で、歯や歯ぐきはすでに大きなダメージを受けていることがほとんどなのです。では、なぜ「痛くなってから」では遅いのでしょうか?

1. むし歯や歯周病は「静かに進行する病気」だから

むし歯や歯周病は、初期段階ではほとんど自覚症状がありません。
痛みがなくても、実はすでに進行していることがよくあります。

むし歯の進行のイメージ

初期むし歯(C1) → 表面のエナメル質が少し溶けている状態(痛みなし)
中程度のむし歯(C2) → 象牙質に達し、冷たいものがしみることがある
神経に達したむし歯(C3) → 強い痛みが出る → ここでようやく気づく人が多い!
歯の根まで進行(C4) → 歯がボロボロになり、抜歯が必要になることも

このように、痛みが出た時にはすでに「C3以上」になっていることが多いのです。
むし歯が小さいうちなら簡単な治療で済みますが、進行してしまうと大きな治療が必要になります。

2. 歯周病は「沈黙の病気」と呼ばれるほど進行に気づきにくい

むし歯と同じくらい怖いのが歯周病です。
日本人の成人の約8割が歯周病にかかっているとも言われていますが、多くの人が自覚のないまま進行してしまうのが特徴です。

歯周病の進行のイメージ

歯ぐきの軽い炎症(歯肉炎) → 腫れや出血があるが、痛みはほとんどなし
軽度の歯周病 → 歯周ポケットが深くなり、歯を支える骨が少し溶け始める
中度の歯周病 → 歯がぐらつき始め、口臭も気になるように
重度の歯周病 → 歯を支える骨が大きく溶け、最終的に歯が抜けてしまう…!

歯周病は痛みがないまま進行し、気づいたときには手遅れになりやすい病気です。
「最近、歯が長くなった気がする」「歯ぐきが下がってきた」という方は、すでに進行している可能性があります。

3. 進行すると「治療に時間も費用もかかる」

痛みが出てから歯医者に行くと、治療にかかる時間も費用も大きくなってしまうことが多いです。

むし歯の場合

初期なら → 簡単な詰め物(1回の治療で終了)
進行すると → 神経を取る治療(3〜4回の通院+費用増加)
さらに悪化すると → 被せ物が必要になり、さらに高額に…
最悪の場合 → 抜歯後、インプラントやブリッジなどもっと大掛かりな治療が必要

歯周病の場合

軽度なら → 歯石取り(数千円程度)
中度以上なら → 歯ぐきの奥までクリーニング(複数回の治療)
重度になると → 外科手術や、最悪の場合は抜歯(治療期間も長期化)

つまり、「痛くなってから」では、治療にかかる負担が大きくなってしまうのです。

4. 一度削った歯や抜いた歯は、元には戻らない

むし歯治療で削った歯や、抜いた歯は、二度と元に戻りません。
詰め物や被せ物をしても、自分の天然の歯よりも弱くなるため、再びむし歯になりやすくなるリスクが高まるのです。

また、歯周病で歯を失った場合、インプラントや入れ歯で補うしかなくなります。「自分の歯で一生食べる」ためには、失ってからではなく、失わないようにすることが何よりも大切です。

5. 「予防歯科」で健康な歯を守る

むし歯や歯周病を防ぐには、「痛くなる前」に歯科医院で定期健診を受けることが何よりも重要です。

予防歯科でできること

定期的なクリーニング(歯垢や歯石を取り除き、むし歯や歯周病を予防)
フッ素塗布(歯を強くし、むし歯を防ぐ)
噛み合わせのチェック(不正咬合が原因のトラブルを防ぐ)
正しい歯磨き指導(自己流の歯磨きを見直し、より効果的に)

これらのケアを続けることで、歯を削る治療や抜歯を避けられる可能性が高くなるのです。

「気づいた今」が予防のチャンス!

「痛くなったら歯医者に行く」ではなく、「痛くなる前に通う」ことが理想的です。

痛みが出たときにはすでに遅い理由

むし歯や歯周病は、痛みがなくても進行している
進行すると治療の負担(時間・費用)が増える
一度削ったり抜いたりした歯は、元には戻らない
定期的な予防ケアで、健康な歯を一生守ることができる

「まだ大丈夫」と思っていても、気づいた今が、予防を始める絶好のチャンスです。ぜひ一度、歯科医院で「痛みがないうちに」健診を受けてみてくださいね!

予防歯科のメリット

治療費を抑えられる(むし歯・歯周病の進行を防ぐことで、大掛かりな治療の費用を節約)
痛みやトラブルを避けられる(むし歯が進行すると神経を取る治療が必要になることも)
健康寿命を延ばせる(歯の健康は全身の健康につながる)

つまり、「予防は最大の治療」ということですね。

子どもの予防歯科は何歳から始めるべき?

「うちの子はまだ乳歯だから、ケアは必要ないのでは?」
そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、実は乳歯の段階からの予防が、その後の歯の健康に大きく影響します。

子どもの予防歯科のポイント

生後6か月頃(歯が生え始めたら) → 歯磨きを習慣化
1歳頃 → 仕上げ磨きをしっかりと(自分で磨けるようになるまでは親がサポート)
3歳〜6歳 → 歯科での定期健診をスタート
6歳〜12歳(永久歯が生え始める時期) → シーラント(奥歯の溝を埋める処置)を検討

子どもの歯はむし歯になりやすく、一度むし歯になると進行が早いのが特徴です。だからこそ、「むし歯にならない環境づくり」が大切なのです。

大人の予防歯科は今からでも遅くない

「もう大人だし、むし歯や歯周病が進んでしまっているから予防しても遅いのでは?」そう考えてしまう方もいるかもしれませんが、予防歯科は何歳からでも始められます!

大人の予防歯科のポイント

歯周病の進行を防ぐ・・(歯茎の腫れや出血があるなら早めに対処)
定期的な歯のクリーニング・・(歯垢や歯石を取り除き、歯を健康に)
適切な歯磨き習慣を身につける・・(自己流ではなく、正しい磨き方を歯科医院で学ぶ)
食生活の見直し・・(砂糖の摂取を控えめに、バランスの取れた食事を心がける)

むし歯も歯周病も、進行する前なら十分に防げるものです。「もう遅い」と思わずに、今から始めてみませんか?

予防歯科の具体的な方法

では、どんな予防をすればよいのでしょうか?日々のケアと、歯科医院でのケアを組み合わせるのがポイントです。

自宅でできる予防ケア

正しい歯磨きの習慣化(1日2回以上、フッ素入りの歯磨き粉を使用)
デンタルフロスや歯間ブラシを活用(歯ブラシだけでは取り切れない歯垢を除去)
バランスの取れた食生活(砂糖の摂取を抑え、カルシウムやビタミンを意識)
キシリトールガムの活用(むし歯菌の働きを抑える効果)

歯科医院で受けられる予防ケア

定期健診(3〜6か月ごと)(むし歯や歯周病のチェック、歯石除去)
フッ素塗布(歯を強くし、むし歯になりにくくする)
シーラント処置(奥歯の溝を埋め、むし歯を防ぐ)
プロフェッショナルクリーニング(歯科医院でしか取れない汚れを除去)

毎日のケアに加え、プロの力を借りることで「予防の質」が大きく向上します。むし歯や歯周病で悩む前に、しっかりとケアを始めましょう!

まとめ

健康な歯を守るために今すぐできること

「予防歯科はいつから始めるべき?」の答えは、「今すぐ」です。子どもも大人も、気づいた今から始めれば、将来の歯の健康を守ることができます。

今日からできること

正しい歯磨きを意識する
デンタルフロスや歯間ブラシを取り入れる
食生活を見直す
定期健診の予約をする

たったこれだけで、あなたの歯は何十年も健康でいられるかもしれません。「気づいた今が、最適なスタートタイミング」です!
ぜひ今日から予防歯科を始めてみませんか?

この記事の監修者
医療法人真摯会 クローバー歯科豊中駅前アネックス・矯正歯科
院長 中西 洋介

2015年 昭和大学 歯学部卒業。日本口腔外科学会。日本有病者歯科医療学会。日本口腔内科学会。

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クローバー歯科豊中駅前アネックス