「歯医者選び?虫歯治療のためにそこまでする必要ある?」と思われてはいませんか。虫歯治療でも矯正治療でも歯科治療において、歯医者選びをきちんとしたほうが後悔しません。良い歯医者の特徴や選び方のコツなどについても詳しくご紹介いたします。
虫歯治療のための歯医者選びは重要
「とりあえず近所の歯医者でいい」と適当に選んでしまうと、思わぬ後悔につながることがあります。歯医者選びを間違えると起こりうる後悔やリスクについてご説明します。
- 治療が雑で痛みが残る
- 適切な処置を受けられず虫歯が再発する
- 説明が不十分で治療方針が分からない
- 不必要な治療をすすめられる
虫歯治療を行う段階
虫歯治療は自覚症状(しみる・変色・痛み)が出てから通院をする方がほとんどです。エナメル質のみが溶けた状態ではなく、象牙質や神経(歯髄)にまで細菌が達している状態です。感染部分を削る、削った部分に材料か薬剤を詰める、神経や歯を抜く等の処置を行う可能性があります。
- 処置は歯に大きな影響を与えるため一度の治療で済むかどうか
- どれだけ自分の歯を残せるか
歯を削った際に後悔しないためにも、歯科医院は慎重に選ぶべきと言えます。
良い歯医者の特徴とポイント
ここなら安心して通えそうと思える歯医者には共通するポイントがあります。
① 治療の説明が丁寧で分かりやすい
- 患者さんの痛みや不安などの話をしっかり聞いてくれる
- 治療方針や費用についてぼやかさず明確に説明してくれる
- なるべく多くの選択肢を提示し、高額な治療を無理に勧めない
② 痛みの少ない治療をしてくれる
- 痛みに配慮した治療を行ってくれる
- 表面麻酔を使ったり、局所麻酔の方法が丁寧
- 歯をできるだけ削らず神経を残すように治療を心がけている
③ クリニック内が清潔で設備が整っている
- 最新の医療機器を導入して活用している
- 使い捨ての器具についても感染対策がしっかりしている
- 待合室・診察室が清潔で整理整頓されている
④ 予防歯科に力を入れている
- 定期検診を案内してくれ、しっかり行ってくれる
- 歯のブラッシング指導もしてくれる
虫歯治療はどれだけ痛みに強い方でも痛みはなるべく避けたいものです。痛みを和らげる虫歯治療を行い、治療後に健康な口腔状態を保てる予防歯科もある歯医者ならば、安心して通うことができます。
悪い歯医者の特徴とポイント
良い歯医者を挙げたので、反対にここはちょっと危険かもしれないという歯医者も挙げていきます。
① 治療の説明が不十分である
- 「とりあえず削りましょう」「すぐ抜きますね」など、患者さんに説明や同意を得ようとせず治療を進める
- 詳しく費用の説明を事前にせず、あとから高額な費用を請求する
② 不必要な治療を勧めてくる
- 「このまま放っておくと大変なことになりますよ」と不安を煽る
- 保険治療の詰め物や被せ物という選択肢があるけれどやたら自費診療を勧めてくる
③ 院内の清潔感がない
- 待合室に清潔感がない
- 治療器具を使い回されている感じがする
気さくに質問しやすいスタッフがいるのにドクターが高圧的であったり、反対にドクターは優しい対応なのにスタッフの言葉遣いや対処が良くないということもあります。一度でもおかしいな?と思ったら、別の歯医者を検討してみるのがおすすめです。
歯医者選びのコツ
歯医者を選ぶ際には、ご自身がどのような点を重視しているかを考えてみましょう。
- 歯を健康なまま長く保ちたい
- 診療時間が長くて治療時間を選びやすい
- 地域密着型で話しやすい
- 歯の見た目を綺麗にしてほしい
- 専門的な歯医者で悩みを解消したい
歯を健康なまま長く保ちたい
歯や歯茎を健康なまま長く保ちたい方は、予防歯科に重きを置いている医院へ通院しましょう。歯を削るのは避けたい、歯周病にはなりたくないという方に向いています。検査やメンテナンスを定期的に行い、老後になっても天然歯を残せる可能性が高まります。ただし、なかなか通院にお時間が取れない方には難しいこともあります。
診療時間が長くて治療時間を選びやすい
平日は夜まで土日も診療を行っていると通院しやすいため、早く治療をしたい方、お忙しい方に向いています。担当制ではなく、歯科医師が何人もいると、治療が早く終われる可能性が高いですが、治療技術に差が出る場合があります。複数の虫歯があるが決まった通院の時間が取れない場合は、まとめて何時間かで虫歯治療を一気に行うという短期集中治療(当グループではカトレア歯科にて治療可能)も検討しましょう。
地域密着型で話しやすい
地域密着型の歯科医院は、長く続いている歯科医院で、親が治療を受けていてそこにしようという方が多いです。歯科医院の内装や設備が最新ではないという可能性がありますが、続いているということは親しみやすく治療は安定しているということで、安心して通えます。どうしてもその医院での治療が難しければ、専門性の高い大きな歯科医院へ紹介状を書いてくれるでしょう。
歯の見た目を綺麗にしてほしい
どうしても気になる歯があり、見た目を治療してほしいという方は審美歯科へ通院しましょう。審美歯科では、セラミックの治療やホワイトニングを重点的に行っています。保険適用ではなく自費治療になりますが、口元の美しさを目指す方には向いています。
専門的な歯医者で悩みを解消したい
歯が無くなってしまった方はインプラントや入れ歯を、歯の形ではなく向きが気になる場合は矯正を行う歯医者へ行きましょう。インプラント、矯正治療は特に専門的な知識が必要となります。また、知識のみではなく実際に症例を多く行っている医院かどうかは、専門的な歯科治療を望まれる際に重要です。
歯医者の評判
口コミや評判を参考にするのは効果的ですが、正しく見極めることが大切です。
① ネットの口コミをチェック
Googleマップの口コミや歯科医院の公式サイトを確認してください。「治療計画や費用の説明が丁寧だった」「怖がりなのに痛みが少なかった」といった内容に注目しましょう。
注意すべき口コミ
「すぐ削られた」「高額な治療を勧められた」など悪評が多かったり、やたらと絶賛する口コミのみの歯科医院は本当の口コミかどうか疑問の余地が残ります。
② 友人や家族の評判を聞く
実際に通っている人が周囲にいれば、意見や感想は信頼度が高いです。「痛かった?」「説明は分かりやすかった?」などと具体的に聞くのが良いでしょう。
ただし、口コミはあくまで他の人の感想です。参考程度にしておき、最終的にはご自身の判断で選ぶことが大切です。
予防のために定期通院できる歯医者を選ぼう
歯医者は虫歯の治療や歯肉の治療をしたら終わりではありません。痛みやトラブルが起きてから行く場所ではなく、再発を防ぎ定期的なケアのために行く場所という認識に改めましょう。痛い思いをする前に対処してもらうと、初期むし歯であれば削らないで治すことができます。
① 定期検診が受けやすいか
- 3〜6ヶ月ごとの定期検診を推奨しているか
- クリーニングやフッ素塗布を行っているか
② 通いやすさも重要
- 自宅、学校や職場から近く、通院しやすい
- 診療時間が自分の生活スタイルに合っている
③ 長期的なケアを考えて選ぶ
- 虫歯のみに対処するのではなく、将来の口腔内の健康を考えているか
100人が100人おすすめする良い歯医者というのはありません。それぞれ価値観が異なるように、良い歯医者という基準は様々です。ご自身の求めるものに合った歯医者であれば、長く通いやすいでしょう。/p>
まとめ
歯医者選びは、虫歯治療の結果だけでなく、将来的な歯の健康にも影響します。口コミや評判を参考にしつつも実際に自分の目で確認し、説明が丁寧で痛みの少ない治療をしてくれる医院か、治療後も定期検診に通える環境であるかどうかという点を見ましょう。通いやすい歯医者を選び、虫歯のない健康な口腔状態を維持しましょう。