入れ歯が合わないと大きなストレスになり、痛みや不快感も伴えば日常生活に支障をきたす可能性があります。合わない原因や、その対処法、快適な日常生活を送るためのポイントについて詳しくご紹介いたします。
合わない入れ歯とはどんなもの?
合わない入れ歯とは具体的にどんなことが起きるでしょう。
- 入れにくい
- 装着すると痛みが出て噛めない
- 顎を動かすとカタカタと音が鳴る
- 上の入れ歯が落ちている感じがする
- 下の入れ歯が浮いている感じがする
- 金具の部分と歯の部分の間にスペースがある
入れ歯が合わない主な原因
入れ歯が合わない原因は主に三つ考えられます。
その1.入れ歯の作製過程でミス
入れ歯の型取りが患者さんのお口の形状にきちんとできていなかったなど製作過程でミスが起きた場合、装着時にフィットしないことが考えられます。
その2.口腔内が変化した
歯茎や顎の骨は時間とともに変化します。歯を欠損した部分は噛む刺激が伝達されないため、顎の骨や歯茎が痩せてしまいます。そのため、以前まで合っていた入れ歯が急に合わなくなることがあります。
その3.噛み合わせが合っていない
噛み合わせが正しい状態でなければ安定しません。噛み合わせの悪い状態で咀嚼を続けると、噛む度に痛みや不快感を感じることがあります。
入れ歯が合わない時の症状
入れ歯が合わないと下記のような症状が出る場合があります。
痛みや吐き気などの不快感
入れ歯が擦れてしまい、痛みや不快感を感じることがあります。特に食事中や誰かと話している時に感じることが多いです。
食べ物が噛みにくい
噛むために固定したのに合わないと動いて不安定になり、食べ物を噛むのが難しくなります。
噛めないことから消化器官へ影響
噛めなければどうしても大きな塊のまま唾液と共に食べ物を食道へ送り込んでしまいます。消化器官に大きな負担がかかり、消化不良となる場合があります。
傷ができやすくなり口内炎や口臭になる
入れ歯が合わなければがたつきが起きます。それにより、口の中の粘膜に傷ができやすくなり、口内炎を引き起こすことがあります。また、細菌感染し、虫歯や歯周病になると、口臭が強くなりますので、注意が必要です。
入れ歯が合わない場合の対処方法
入れ歯が合わない場合の対処を挙げます。
歯科医師の診察を受ける
最も大事なのはなるべく早く歯科医師にお口の中を診てもらい、調整してもらうことです。歯科医院で入れ歯の調整を行ってもらえば、ぴたりとはまる入れ歯を装着することができます。痛みを我慢してもいいことはありません。入れ歯が合わないかもと感じたならば、なるべく早く受診することをおすすめします。
入れ歯安定剤を使用する
入れ歯と歯茎の間に入れ歯安定剤を使用すると、クッションのような働きをしてくれ痛みを和らげることができます。ただし、がたつきがあるという理由のみで、安易に入れ歯安定剤を使用してはいけません。安定剤には様々な種類(シール、クリーム、パウダー等)がありますが、他の歯との噛み合わせを更に悪化させる可能性があります。また、入れ歯安定剤を毎日綺麗に除去できなければ、細菌が繁殖しやすくなることがあるため、あくまで一時的な対処法として考えておきましょう。
まとめ
入れ歯が合わない原因はさまざまありますが、適切な対処をすれば快適に使用することができる義歯治療です。快適な入れ歯を保つためには、メンテナンスや歯科医師の診断を常々痛みがない状態で定期的に受け、調整してフィット感を保つことが大切です。入れ歯が合わないと感じたならば、なるべく早めに歯科医院へ通院してどういう症状が気になるか伝えて診断してもらいましょう。