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子供の歯のフロスはいつからやればいい?

子供の歯のフロスはいつからやればいい?

子供の歯を綺麗にするフロスはいつから始めればよいのかと考えるパパやママは多いでしょう。日常生活のブラッシングに加えてデンタルフロスの使用は、歯の健康にとって重要です。子供のフロスはいつからがベストか、どのように教えるのか、フロスを楽しくするための工夫について詳しくご紹介します。

フロスはどれほど重要?

一般的にフロスと呼ばれますが、専門的にはデンタルフロスと呼びます。デンタルフロスは歯ブラシでは取り除けない歯垢(プラーク)を除去するために欠かせないアイテムです。

フロスの役割

歯ブラシは全体的に歯面を磨くことができますが、歯と歯の間や、歯と歯肉の間など細部にまで毛先を入れることが難しいです。その点、フロスは歯間に詰まった食べ物や歯垢を取り除け、虫歯のリスクを大幅に減らすことができます。フロスを使う習慣をつけていると、歯や歯茎の健康が保たれ、歯周病の予防に繋がります。

子供はいつからフロスをするべき?

一般的には、歯と歯の間に隙間がなくなってくる頃、つまり乳歯が生え揃った時点でフロスを開始するのが理想です。2歳頃が目安となりますが、発育には個人差があるため必ずこの年齢にこだわる必要はありません。子供のフロスに関しては年齢で決めるよりも、歯並びやお口の状態を見て、乳歯が並んできたタイミングで行いましょう。

その1.子供にどんなフロスが適切?

子供用のフロスは、持ちやすいハンドル付きのタイプや、柔らかい糸の素材のタイプを選びましょう。大人用にピックがハンドルについているタイプは、子供には不向きです。握りやすい子供用のフロスを使用し、初めは親が手本を見せながら、優しく丁寧に教えます。以下の手順を守って行いましょう。

  1. フロスを握る
  2. 歯と歯の間にゆっくり入れ込む
  3. 歯の側面に沿って上下に動かす

その2.子供の時からフロスしてすきっ歯にならない?

デンタルフロスを歯と歯肉の間に入れ、汚れを掻き出すように正しく使用していれば、歯間が広がるすきっ歯(空隙歯列)にはなりません。歯と歯の間や、奥歯の溝の噛み合う部分が、最も虫歯になりやすいと言われています。歯ブラシのみのブラッシングでは60%弱しか汚れ(歯垢や食べかす)を除去できないのに対して、歯ブラシとデンタルフロスを併用すると85%の汚れが除去できると言われています。就寝前にはフロスと歯ブラシを使用し、虫歯になりにくいお口にしましょう。

子供がフロスを楽しめるようになるポイント

デンタルフロスを習慣づけるためには、親子で楽しく取り組むことが大切です。2歳~3歳頃はイヤイヤ期のお子さんが多いですが、声掛けをして無理やりさせないのがポイントです。

  • 「ほら、ママもフロスしてるよ、まねできる?」
  • 「ばい菌さんにバイバイしてみようか」
  • 「汚れあるかな?フロスで出してみよう」

親子で一緒にフロスをすると親の行動を見ながら真似をするため、自然と習慣化されます。フロスを親子のやりとりで楽しめれば、子供も自ら取り組むようになります。

フロスを嫌がる子供には

どうしてもフロスを嫌がる子供に、最もやってはいけないのが無理強いです。お口の中に何か入れられるのがイヤな子供は、少しずつ慣れさせることが重要です。フロスを少しでもできればたくさん褒めてあげたり、好きなキャラクターが入ったフロスや、香りのあるフロスを使うなど工夫してみるのがおすすめです。基本的に一日一回行うのが理想ですが、最初は週に数回から始め、徐々に回数を増やしていきましょう。

まとめ


子供のフロスは適切なタイミングで始めることが大切です。歯と歯の間が狭くなり始めた頃からフロスを導入し、正しい使い方を教えることで、虫歯や歯周病のリスクを減らせます。親子で楽しくフロスを続ける工夫を取り入れながら、健康な歯を守りましょう。日々のケアが、子供の将来の歯の健康につながります。

この記事の監修者
医療法人真摯会 クローバー歯科豊中駅前アネックス・矯正歯科
院長 中西 洋介

2015年 昭和大学 歯学部卒業。日本口腔外科学会。日本有病者歯科医療学会。日本口腔内科学会。

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クローバー歯科豊中駅前アネックス